さまざまな視点で、お墓選びをしましょう(3)

前回ブログの続きです。

 

「もし、みなさんが自由にお墓を選べるとしたら、どのように考えればいいのでしょう。」というテーマで、前々回は「供養の方法」別に、前回は「埋葬場所」別に、お墓のさまざまな種類を紹介してきました。

今回は、「埋葬者(故人が誰なのか)」別という視点で、お墓の種類をみていきましょう。

 

(1)家墓

・墓石に「〇〇家代々之墓」と家名が入り、先祖代々の遺骨が納められている、最も一般的なお墓で、累代墓、継承墓ともいいます。

(2)個人墓

1人だけが埋葬されるお墓です。

・承継者がいない場合に利用されます。永代供養墓の一つで、個人墓での供養期間が経過すると、遺骨は共同の供養塔などに移されます。

・著名人などで、親族以外の墓参が多く想定される場合に、選ばれることもあります。

・個人単位のお墓ですから、墓石のデザインなどに、個性を出すことができます。

(3)夫婦墓

・夫と妻の2人だけが、一族とは別に納骨されるお墓です。

・夫婦だけの特別な埋葬場所がほしい、家墓に入りたくないなどのほか、子供がいない場合に選ばれることもあります。

・一定期間が経過すると合葬されたり、お墓に個性が出せたりするのは、(2)の個人墓と同じです。

(4)両家墓

・夫と妻それぞれの家のお墓を、一つにまとめたお墓です。

・一つの区画に両家のお墓を建てる、一つの墓石に両家の家名や家紋を入れるなどのほか、墓石には、家名ではなく「言葉」や「お花」を彫る場合もあります。

(5)共同墓

・血縁関係のない人が複数埋葬されるお墓で、合祀墓、合葬墓、合同墓などともいいます。

・集落などの地域単位や宗教単位など、共同体で運営管理されるものもあります。

・一人当たりの費用が安くすむほか、後継者の心配が不要です。

 

代表的なお墓の種類を5つ挙げましたが、この中で注目を集めているのは、夫婦墓と両家墓です。

最近は、若い世代を中心に、事実婚や夫婦別姓が広がりを見せています。将来、別姓のままで配偶者の家墓に入ることに気兼ねしたり、逆に、親族が抵抗をもったりした場合、夫婦墓は解決策の一つになるかもしれません。

また、少子化や核家族化の視点では、女性の跡継ぎが結婚して姓が変わった後に、実家のお墓を引き続き管理する必要がある場合などには、両家墓を検討してみるのがいいかもしれません。

 

これまでは、家墓による埋葬が基本でしたが、時代のながれや個々の状況、考え方に合わせて、適切なお墓を選ぶことか大切ではないでしょうか。

 

 

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