先週の金曜日(6月14日)は年金支給日で、銀行のATMが混みあっていました。
2024年度の公的年金支給額は、前年度に比べ2.7%引き上げられたものの、物価や賃金の伸びを考慮すると、実質は0.4%の目減りとなりました。
そんな背景もあって、ここ数日、テレビの情報番組では、年金生活者のつつましい暮らしと、支給日のささやかな贅沢が頻繁に取り上げられています。他人ごととは思えず、画面に見入ってしまいます。
みなさんは、ご自身が受け取る年金の金額や開始時期をご存じですか?
毎年、自身の誕生月に「ねんきん定期便」という圧着ハガキが送られてきます。50歳未満の方には、これまでの年金加入期間や保険料納付額の実績と「現時点での年金額」が案内されますが、50歳以上になると「現在の状況が60歳まで続くと仮定して、受け取る年金の見込額」が案内されるので、かなり具体的に受け取り方をイメージすることができます。
ただ、ご夫婦2人合わせた状況を把握したいと思ったものの、以前届いたもう一方のねんきん定期便が見つからなかったり、「家族手当がないのか」「受取開始時期を繰下げ(繰上げ)ると年金額はいくら増える(減る)のか」など、ねんきん定期便からだけでは読み取れない疑問も出てきたりします。
ねんきん定期便のWeb版「ねんきんネット」にはシミュレーション機能がありますが、頻繁に使用するニーズが乏しいためアクセスキーが無効になりやすいなど、使い勝手は今一つです。
そこでお勧めするのが、日本年金機構の年金相談の利用です。
私はファイナンシャルプランナーとして開業するにあたり、業務知識を深めるために自ら実践したことがいくつかありますが、そのうちの一つがこの年金相談でした。実際に夫婦2人で訪問して得られた情報は大変役に立ち、何よりも直接相談に行ってみることで、それまで難しく感じられていた年金がより身近に感じられるようになりました。職員の応対も、とても親切でした。
日本年金機構のホームページを見ると、私が住んでいる横浜市青葉区には、港北年金事務所の青葉台分室(ねんきんサテライト青葉台)がありました。年金手帳(基礎年金番号がわかるもの)を手元に、電話で夫婦二人での相談をお願いしたところ、すぐに予約することができました。一人1時間、夫婦だと最大で2時間もの相談が可能でした。ただ、2時間枠となったからか、訪問日時は半月ほど先になりました。具体的な相談の内容は、次回お話ししたいと思います。
みなさんも50歳になり、ねんきん定期便で将来受け取る年金額がイメージできたら、一度、相談を行ってみましょう。
セカンドライフのアドバイスは
ライフ&マネーソムリエ Office-Tak(オフィスタク)
代表 尾﨑琢磨
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