男女や国民性で異なる「生きがい」

突然ですが、みなさんが生きがいを感じるのは、どんなときでしょう。

 

あらためて「生きがい」の意味を確認してみると、広辞苑には「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと。」とあります。暮らしの中で私たちが感じる「生きがい」はさまざまで、人それぞれに異なります。

 

内閣府が、60歳以上を対象に実施したアンケート*の中で、冒頭の質問を行っていますので、少し紹介したいと思います。

回答を、16項目から複数選択させる方法で求めた結果、上位5つとその選択割合(%)を男女別にみると、次のようになります。

 

<男性>

①子や孫など家族との団らん:51.8

②おいしいもの:49.5

③趣味:48.2

④テレビ・ラジオ:45.3

⑤夫婦団らん:40.7

<女性>

①子や孫など家族との団らん:58.5

②おいしいもの:57.8

③友人や知人との食事や雑談:54.7

④テレビ・ラジオ:51.4

⑤趣味:42.6

 

1位が「子や孫など家族との団らん」で2位が「おいしいもの」であること、「趣味」や「テレビ・ラジオ」が上位5位に入っていることは男女とも同じですが、異なる点として、男性では「夫婦団らん」が入っているのに対し、女性では「友人や知人との食事や雑談」が入っているあたり、個人的には興味深いものがあります。ちなみに、女性における「夫婦団らん」は、9位(24.2)にとどまります。

 

実は、このアンケートは日本だけでなく、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの3か国でも実施されているのですが、国民性の違いが感じられるところもありますので、ここでは、アメリカの結果もご紹介します。

 

<米国>

①他人からの感謝:81.9

②友人や知人との食事や雑談:80.5.

③子や孫など家族との団らん:76.3

④おいしいもの:75.0

⑤趣味:71.4

 

日本人全体では8位(28.2)の「他人からの感謝」が1位であることや、同じく16位(8.3)の「社会奉仕・地域活動」が9位(54.7)であることなどから、アメリカ人のシニア層は日本人に比べて社会貢献に積極的であることがうかがえます。加えて、日本人全体では15位(9.1)の「若い世代との交流」が6位(69.5)に入っているなど、人とのかかわりにも積極的な印象を受けます。ちなみに、日本人全体で3位(48.5)の「テレビ・ラジオ」は8位(58.9)にとどまります。

また、アメリカ人は日本人に比べて、各項目とも総じて選択割合が高く、セカンドライフを前向きに過ごしている傾向もうかがうことができます。

 

このように、男女や国民性でさまざまな生きがいですが、「人生100年時代」といわれる昨今、これからの暮らしを豊かにするためにも、生きがいや夢をもつことは、とても大切です。

みなさんが、今取り組めていること、やりたかったけどこれまで取り組めなかったことなどから、セカンドライフをイメージしていきましょう。

また、実現のために相応の資金が必要な場合には、ファイナンシャルプランナーに相談するなどして、資産状況についてもチェックしておきましょう。

 

セカンドライフに関するアドバイスは

ライフ&マネーソムリエ Office-Tak(オフィスタク)

代表 尾﨑琢磨

まで、お気軽にお問い合わせください。

 

*:令和2年度(2020年度)第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果(高齢社会対策基本法に基づき5年毎に実施される調査、令和31月に、60歳以上1,367名を対象に実施)