私の住まいの近くには、某グルメサイトで「100名店」に選ばれたパン屋さんがあり、お店の前は、いつも焼き立てパンの良い香りがしています。
あざみ野、たまプラーザ周辺には、ほかにもおいしいパン屋さんがたくさんあるのですが、先週、その一つで自宅から車で約10分の場所にある人気のお店を、久しぶりに訪ねました。
バス通りから住宅街に入り、閑静な街並みから続くなだらかな坂を上がると、ジブリの映画に出てきそうな可愛らしいお店が、みどり鮮やかな芝生のお庭とともに、突然丘の上に現れます。店内スペースの制約から、外で順番待ちをするときはいつも、「近くに住んでいたら、週に一度はこの店に通いたい」と思いながら、周りの家々を眺めたりします。
ところで、このお店のとなりには、3階建ての清潔感ある高齢者施設があり、入口には「介護老人保健施設」という名称が掲げられています。
この施設をはじめて見たとき、「ここの入居者さんにとっては、毎日おいしいパンを食べたり、丘からの景色を眺めたりすることができるこの施設が、終の棲家なのかも」などと、少しうらやんだりしたのですが、「そもそも介護老人保健施設とは何なのか」が気になり、あたかも自分自身の入居を検討する勢いで、いろいろ調べてみた記憶があります。
みなさんは、ご自身やご家族のために、高齢者施設について調べたことがあるでしょうか?
高齢者施設には、公的施設が5種類と民間施設が6種類あり、それぞれ次のように大別できます。
〇公的施設
・特別養護老人ホーム(特養)
・養護老人ホーム
・介護老人保健施設(老健)
・介護医療院
・ケアハウス
〇民間施設
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
・グループホーム
・シニア向け分譲マンション
前述の介護老人保健施設は、公的施設の一つで「老健」とも呼ばれ、病院からの退院後に在宅復帰を目指す、65歳以上で要介護状態の方が主な利用者です。なので、私が想像したように、居住者が、隣のお店で毎日パンを買ったり、景色を眺めたりして、この施設を終の棲家にすることは、残念ながら難しいようです。
だれもがいつかはお世話になるであろう高齢者施設ですが、わたしたちはどのような視点で利用先を選べばいいのでしょうか。個人的には、次の事項を比較検討の要素としたいと思います。
-費用
-提供サービス(医療スタッフが常勤か、リハビリ治療が受けられるか)
-入所基準(年齢、要介護が条件か、自立での入居が可能か)
-利用期間(終身利用が可能か、退去基準があるか)
次回以降のブログでは、高齢者施設を公的施設と民間施設ごとに比較しつつ、特徴を理解していきたいと思います。
セカンドライフに関するアドバイスは
あざみ野、たまプラーザの独立系ファイナンシャルプランナー
ライフ&マネーソムリエ Office-Tak
代表 尾﨑琢磨
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